僕の名前は、桃太郎。16歳思春期真っ盛り。
今時桃太郎って名前、笑っちまうだろ?
なぜ桃太郎かって?
ばあさんとじいさんの話によると、
桃の形をして川を流れてきたんだってさ。
そんな子供騙し、誰も信じないよ。
僕には、親がいない。
本当の母さんはどこ?父さんはどこ?
僕は捨てられたの?
真実を知りたい。
●桃太郎は友達の犬に話を聞いた。
犬「おばあさんとおじいさんは今年で80だろ?
64で子作りしたに違いない。
きっと高齢出産を隠すために桃から生まれたと嘘ついたんだよ」
(さすがに高齢出産の日本記録更新はないだろう、と桃太郎は思った。)
●桃太郎は友達のきじに話を聞いた。
きじ「どんなことがあっても桃太郎くんの両親は、
おじいさんとおばあさんで変わりないわ!
つらいときは私が支えてあげる!!」
(弱いとき狙ってくる女って苦手だな、と桃太郎は思った。)
●桃太郎は友達のサルに話を聞いた。
サル「お前んとこのじいさん、昔は女遊び激しかったらしいぜ。
今はどうか知らないけど」
(やるなじいさん、と桃太郎は思った。)
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いろいろ考えをめぐらせながら家に帰ると
家に鬼が!!
桃「ばあさん!無事か!・・・ば、ばあさん!!」
ばあさんは鬼と一線を越えていた。
桃「どういうことだ?!」
ばあさんは真実を語り始めた。
鬼はばあさんの不倫相手だった。
桃太郎が生まれる前からずっと。
ばあさんと鬼は子供を授かった。
しかし、ばあさんにはじいさんという夫がいて、どうしても離婚できなかった。
そこで、大きな桃の容器を用意し、川でさも見つけたように見せかけた。
馬鹿なじいさんは何も疑わずに喜んだ。
鬼は、父として何かしてやりたいと思い、鬼退治に来るように仕向け、
わざと負けて、宝の山を渡した。
与えられるものは、資産しかなかった。
それを聞いた桃太郎は、
「鬼・・・いや父さん、思ってくれていたなんて、、、ありが・・・」
そこにじいさんが帰ってきた。
じいさんの手の中には、大きな桃が!!
じいさん「川からこんな大きな桃が流れてきたぞよ」
割ってみると、赤ちゃんが!!
じいさんはばあさんと同じ手段を使ったようだ。
じいさんの女遊びは現役だったようだ。
桃太郎はただただ呆れた。
そして桃太郎は、実の父である鬼と一緒に暮らし始めたのでした。
じゃんじゃん。